初めて障害を持つ方とダーツをしてみて分かったこと。

お久しぶりになってしまいました、あややです。

今日は毎週恒例のトーナメントでした。ベニューがまだ1軒しか開いていないので、まだ週に2日ぐらいしかトーナメントがないフロリダ。ちょっと寂しい😭

トーナメントの数が少ないので少ない機会をモノにしようとするプレイヤーの皆さん。

今日はちょっと普段とは違った事件が起きたので、それについて書こうと思います。

フロリダは日本とは違い、どんな小さなトーナメントでも賞金が出ます。故に皆勝ち抜いて賞金を取りたい訳ですが、今日は障害を持った女性が参加していました。

ブラインドドローでいったん組み合わせが決まりましたが、その女性のパートナーが「こいつと組むなんて真っ平ごめんだ!」とゴネ出したのです。

その場の雰囲気は最悪 and 最悪。トーナメントディレクターが一生懸命なだめるも、頑として聞き入れず、トーナメントの開始時間も遅れそうです。

みんなとばっちりを受けたくない雰囲気で遠巻きにしているし、彼女は泣きそうな顔をしているし…こういうの本当にイヤ。そこで「I’ll take her. 〜私が彼女と組むよ。」と申し出ました。

私も勝ちたいのは勝ちたいですよ?でもね。そんなことより私は彼女にダーツを楽しんで欲しかったんです。障害があるのにダーツをしたいって思ってくれるなんて、すごく嬉しいじゃないですか。ものすごく勇気を振り絞って来てくれたはずなのに、楽しめないなんて嫌だなって。

彼女は通称MSという多発性硬化症を患っていて、歩く時も杖が手放せません。脳からの情報伝達がスムーズでないことも多く、脳梗塞も起こしたことがあるようで、言葉も不明瞭です。

彼女の名前はアンナさん(仮名)。まずはどんなサポートが必要なのかを聞いたところ、弾かれたダーツを拾うのが困難だということ。あとは狙ったところに飛ばないと申し訳なさそうに答えてくれました。

聞き取れないところは筆談しようとしたけれど、文字も不明瞭でタブレットにタイプしてもらったり試行錯誤。タブレットを今日持ってた私、エラい🥰(ゲームのためとは言えない💦)

だけど、思っていたより必要なサポートは少なそう。弾かれたダーツは私が拾うし、狙ったところに飛ばないなんて、ちょっと前の私だってそうです。だから私は彼女にこう言いました。

Just enjoy your time. That would be all 😊

今までは私がパートナーに引っ張られる立場でした。でも、今日はアンナを私が引っ張る、頑張るよ!そう思って各試合に臨みました。入らなくても「大丈夫だよ」と声をかけ続け、上手く打ってくれたら「ありがとう!」と笑顔を心がけました。

とはいえ私のスキルではアンナを引っ張りきれず、結果7位。気負いすぎてフォームがどんどん崩れていくのが分かりました。悔しいなぁ。あそこでもっと入れられたら、もっとメンタルが強かったら、もっともっと…と思うことがありましたが、これが私の実力でした。

ごめんね、引っ張りきれなかったね…そう言ったら「謝らないで。私は今日人生で一番トーナメントが楽しかったよ!嫌な顔をしないパートナーはあなただけだよ。ありがとう。」そう言ってくれて、ちょっと泣きそうになったのは内緒www 最近涙もろいです。

もっと強くなって、いつか彼女に賞金を取らせてあげたい、そう思いました。

障害と一言で言っても様々だと思います。アンナさんは比較的軽度の障害でしたが、どんなことに気をつけるべきか、どんなサポートが必要なのか、意思の疎通の仕方など考えさせられることが多くあり、この経験をさせてくれた彼女に感謝しています。

余談ですが、今日は面白いハプニングもありました。

店内にスクーターが侵入してきたー!😂

狭いところに入ってきたら危ないからww ホント、ここは自由の国ですねwww

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